サンスクの介護老人保健施設
サンスクエア沼南グループでは認知症高齢者の方の
ケアに先進的に取り組んできました。

平成5年に老健サンスクエア沼南が設立され、
今日では15の介護事業所を開設しています(2012)

老健サンスクエア沼南は、グループの中核となる、
介護施設です。

介護老人保健施設 サンスクエア沼南(療養室)
▲今日は庭でおやつタイム こちらでは新しい認知症ケアをご紹介しています。

たとえ介護が必要な状態になったとしても、自分が思うような暮らしをしたい
誰しも考えることではないでしょか。

当グループでは、「利用者の方に自立した、元気で楽しい暮らしをして欲しい」という「思い」をケアに込めています。

その「思い」は単なる願いに留まるものではありません。私たちは日々の仕事の中で「どうしたらもっと質の高いケアを提供できるだろうか?」と常に考えています。よりよいケアの方法が見つかると、それをスタッフ全員で共有できるように運営しています。そうしてスタッフ全員が統一したケアを行っていきます。(詳しくは求人用サイト職場いきいきをご覧ください)

当グループではいずれの施設でも鍵をかけていません。安全面を確保するという視点から、利用者が外に出ていかないようにと玄関などを施錠するという方法もありますが、私たちスタッフは、利用者の自由を奪うことのない介護を限界まで追及していきます。

以下では介護老人保健施設サンスクエア沼南で行われている新しい認知症ケア「回想法を活かした認知症ケア」をご紹介いたします。合わせて、グループホームのスタッフがまとめた「ボケても普通に暮らせる!」もご覧いただけたらと思います。

▲夕食のご飯をつぐ役です ▲みんなで部屋の大掃除 ▲スーパーでお買い物●●●
   老健サンスクエア沼南では「回想法の会」が毎週開催されてます。
老健サンスクエア沼南療養室で行っているのは、週1回定期的に開催されている「回想法の会」です。基本的には自由参加ですが、楽しみにしている利用者も多く、毎回10人前後が参加しています。

その様子はこうです。開始時間の5分前に利用者自身がマイクを手にして、フロア全体に場内アナウンス。毎回行なっているのでお手の物です。これをきっかけに、参加する利用者がリビングに集合。毎回テーマを決めて、小道具なども用いながら、昔の懐かしい出来事や思い出を語り合います。同じ時代を過ごしてきた仲間と当時の思い出を共有する場は、利用者にとって有意義な時間となっているようで、しみじみと語り合う様子がとても印象的です。

また、スタッフにとっても回想法は新しい発見の場となります。普段の会話からは知り得なかった利用者の新たな一面に触れられます。そこから見えてきたニーズを日常生活に生かすこともできるので、回想法は利用者を知る上でとても役だっています。

▲回想法が始まりますよ      ▲昔ばなしに花が咲きます●●●●●●●
   ライフレヴューを活かした認知症ケア (心理的ニーズを実現する認知症ケア)
ライフレヴューとは回想法の中の個人回想法の一つです。生まれた時から現在までの人生の振り返りを行います。幼年期・学童期・青年期・成人期・老年期の5期に分けて、テーマに添って話を伺います。

表情を観察しながら話を進めていくと、いきいきとした表情で力強く話をされるものがあります。その時期の話を注意して聞いてみると、その方の「心理的ニーズ(心の深層にある思い)」が見つかることがあります。

療養室では、BPSD(認知症の行動・心理症状)が出現している方の心理的ニーズ(利用者ご自身がもっとも興味をもたれ、ご自身が選ばれるもの)は何かを探し、実践しています。その実例を以下でご紹介します。
  ライフレヴューを活かした認知症ケア」の事例
BPSD(認知症の行動・心理症状)が出現している認知症の利用者の心理的ニーズを探り、ケアを行った実例です。要点は以下のとおりです。

①Kさんは要介護4の認知症で、尿失禁・昼夜逆転・帰宅願望などのBPSDが出現していました。

②Kさんとその家族にライフレヴューを行い「心理的ニーズ」を探りました。心理的ニーズ(心の深層にある思い)は「野球」と推察できました。

③そこで「スポーツ新聞の購読、野球観戦に行く」などの刺激を行いましたところ、失禁などのBPSDが改善し、効果が長期に続いています。

心理的ニーズに基づいたケアを行うことで不安や混乱が解消され、それに伴うBPSDが解消したと思われます。


   ライフレビューをもとにした心理的ニーズへの取り組み(大会発表)
●「ライフレビューの取り組みについて~野球観戦に行ったら失禁がなくなった」
学会名:第20回全国介護老人保健施設大会(H21年)
発表者:増成健治 山本高久 草壁利江 安原耕一郎
認知症高齢者は不安感やストレスなどの心理的要因からBPSDが出現すると考えられ、介護者の負担となっている。一方、BPSDについて十分理解され、さらに適切なアプローチを行うことにより、障害の程度を軽減させる可能性があるといわれている。そこで、失禁などのBPSDのある利用者や家族に対してライフレヴュー(個人回想法)を行い、そこから得られた心理的ニーズに、最適な刺激を行うことで、長期にわたりBPSDの減少や生活の改善がみられた一症例を報告する。

●「ライフレヴューから得た心理的ニーズ(戦争体験)の刺激によりBPSDの減少、
 生活改善が有効であった事例」
学会名:平成22年度広島県介護老人保健施設大会(H23年)
発表者:中原伸一 村上沙也加 安原耕一郎
BPSDの出現には、身体的・社会的・心理的要因があり、一般的に非薬物療法を用いて介入するとされている。今回私達は、心筋梗塞後にBPSDが悪化し、病状安定後も改善が見られなかったA氏に対しライフレヴューを行い、心理的ニーズに基づく刺激を与え、BPSDの減少及び生活改善が見られた事例を報告する。


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